読書
(創元SF文庫)" title="恐怖の宇宙帝王/暗黒星大接近! (創元SF文庫)" class="asin"> 科学者にして太陽系最高の冒険家カーティス・ニュートンは自ら <キャプテン・フューチャー>と名乗り鋼鉄ロボット、合成人間、生きている脳の3人の 仲間とともに愛機<コメ…
夜を徹して80キロを歩き通すという高校生活最後の一大イベント「歩行祭」。 卒業を前にした生徒たちは異性に告白をしたり想い出話をしながら遠いゴールを目指す。 甲田貴子はこの行事で一つの賭けをすることにした。複雑な家庭環境のため同じ クラスなのに接…
中国武侠小説を意識して書かれた作品。ライトノベルならではの軽快な文体でアクションが 豊富。個性的な人物は続々と登場。出生の秘密を秘めた少女と異形の腕を持つ少年の 出会い、というのもシリーズ開幕編としては上々。問題はこの本が刊行されてから2年以…
大災害後、遺体安置所で知り合った女性に連れられ、やってきた人面町。彼女を妻とし 暮らし始めた作家“わたし”の奇妙な日常生活。ホラー文庫の連作短編集で、それぞれに 「鱗を剥ぐ」だの「耳を買う」といった、いかにもな副題がついてるけどホラーの味わい…
「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン最新作。珍しく話題の作家に手を出してみた。 ラングドン教授シリーズでは「天使と悪魔」は読んだが「ダ・ヴィンチ・コード」は未読。 大統領選の渦中、NASAが北極で大発見をする。直々に大統領から呼出されたこと…
愛人殺しで有罪となった夫の無実を晴らそうと若妻は偶然見つけた手掛かりをもとに イニシャルMの真犯人を 探し出そうと一人探偵行に身を投じる。 「幻の女」 (W・アイリッシュ名義)は あまりに有名なオールタイムベスト級の作品で傑作だった。 「暁の死線…
マックス・A・コリンズは本国アメリカじゃ実力を評価されているミステリ作家だ、 というのは知っていてもオリジナル小説がほとんど翻訳されていない。そのかわり 大作映画のノベライズはたくさん書いていて映画の公開に合わせて翻訳がよく出ている。 読んで…
「平将門は未だ生きて甲斐にあり」940年承平・天慶の乱で死んだはずの平将門は異国風の 美女と貴族風の男を伴い甲斐の国に出現。朝廷は追捕氏、僧兵、らを追っ手に差し向ける。 装丁は地味だが中身は骨太の大活劇。矢が飛び交い騎馬が駆け抜ける黒澤映画ばり…
近未来(?)が舞台のアクション・ファンタジーで黒ずくめの美少女キリがめっぽう強く 拳銃、ナイフ、刀を駆使してバッタバッタと敵を倒していくのが痛快、キメラと呼ばれる 獣人は跋扈してSF調な部分もある。物語はキリを含めた女性三人組のロードノベル風に …
19歳の頃、同じ大学の佐々木千尋とたった一度だけテーブルに向き合ってコーヒーを 飲んだ。三井直人にとってはそれが人生でもっとも幸福な瞬間だった。9年後、 見つけ出した彼女は結婚し家庭を築いていた。しかし一見幸福そうに見えた千尋は夫の 横暴や暴力…
小説家・福井晴敏と映画監督・樋口真嗣が出会い映画のプロットを共同で創り始めてゆく。 それは小説「終戦のローレライ」と映画「ローレライ」として結実するのだが二つの作品が 誕生するまでの過程を対談の形で綴った内容。これを読むとなぜおれが映画を小…
古今東西のホラー映画、SF映画をモチーフに綴られた全39編から成るショートショート集。 ホラー&SF映画専門誌「日本版ファンゴリア」に掲載された作品群でかなりマニアックな 映画が題材になっているため敷居が高く元ネタを知らないと判りにくい作品もある。…
これはちょっと変わった趣向が面白い本。 「うちの娘は藁から金糸を紡ぐことができます」 父親のそんな言葉が王様の耳に入り、娘は窮地に陥った。 紡がねば命はない。だが、できっこない―― そこで小人のルンペルシュティルツキンが登場し、 助ける「代わり」…
映画は1作目のリメイクだし必然的にノベライズも同じ話になるわけで、ついこの間 日本版観てノベライズ読んで今度は一部登場人物が外国人に変わってるだけの似たような 話を読むのはさすがにちょっと辛かった。今回は大石圭が膨らませた部分も あまりないか…
映画「呪怨」のノベライズ。 過去にあの家であった惨劇は一体何だったのか?とか奥菜恵は最後に何故ああいう運命を たどるのか?だの、そもそも呪われた人ってなんでおかしくなっちゃうの?といった疑問が これを読んでやっと判った。なるほど、そういうこと…
柳生十兵衛が魔人と手を組み三匹の魔物を従えて江戸の世に戦乱を巻き起こそうと するわけで、おお!これは山田風太郎「魔界転生」の逆バージョンだな。*1 じゃ十兵衛と対決する者は?というわけで本書のヒーロー、無斬祭之介が登場。 かなり好みの話で剣戟は…
「ルパン三世」を5人の作家(大沢在昌、新野剛志、光原百合、樋口明雄、森詠)が競作した アンソロジー。大沢在昌が次元大介主役のガン・アクションというのはいかにもだし、 光原百合は金庫師との対決を描くミステリー。樋口明雄は山林のサバイバル活劇、森詠…
全編書下ろしの伝奇時代小説アンソロジー。分厚い600ページ近い文庫で全十編、どれしもレベルが高く時代伝奇に対する気迫が漲っている。おれがこのジャンルが大好きというのも あって久々に読書の楽しみを満喫した。短い中に大胆な仮説と悲恋、秘術を尽くし…
商社マンの小泉はヤクザの脅しを撥ね退けたばかりに暴力によって体を破壊され足を失い 妻を殺され娘は連れ去られた。車椅子が必要になった体で小泉はヤクザに反撃を仕掛ける。 中島らもの遺作にして「初のバイオレンス」小説。お話がストレートな分、著者ら…
三月公開予定の映画「ローレライ」が待ち遠しい。福井晴敏の原作「終戦のローレライ」が 素晴らしい作品だったし映画の公式サイトの予告編を観て期待は高まる一方だが公開までは まだ一ヶ月あるので同様の緊迫感溢れる潜水艦の戦いを描いた作品を読みたい。…
前作は中途半端な終り方だったのでぶつぶつ文句を言ったが(id:uminekob37:20041004) 続編が出たか。今回は秀頼の嗣子を薩摩まで送り届けるという要人護送の話がメインに 据えられており、この手のロード活劇を得意とした冒険小説作家だけに手馴れたもの。 前…
鳴海丈は以前読んだ「修羅之介斬魔剣」が面白かったし、この作品は「八犬伝」をベースに した時代伝奇小説らしいから期待して買ってきてみると濡れ場のイラスト満載。こりゃ 時代官能小説だったのか!?と思って読んでみるとそれだけの内容じゃなかったので一…
以前扱った「クールトラッシュ」id:uminekob37:20040924の続編。プロの犯罪者、鉤崎が 主人公で再び登場という程度なので前作を読まずこちらから読んでも全く問題は無い。 今回、鉤崎は希少動物のオークションをターゲットにし上がりを奪おうとする。 いろん…
ブレナンの書いた児童書が最近刊行されてたというのを知りさっそく読んでみた。 現実世界に妖精界のの王子が紛れ込むことによって起こる大騒動。これまたアクの強い 作品で冒頭、主人公の少年ヘンリーの両親が離婚の危機にあるんだけど親父が自分の 秘書に手…
一昔前ゲームブックが大流行したことがあってスティーブ・ジャクソンの「ソーサリー」 シリーズはじめいろいろ楽しんだものだった。今考えたらRPGのはしりみたいなもので ドラクエ等のコンピューターゲームが出てきてからは廃れてしまったけど創土社は当時の…
2巻目だけど1時間ぐらいで読めちゃうし、続きはまた二、三ヶ月待たないといかんのか。 漫画をコミックスで追っかけてるようなもんだな。ぶつくさ言うのもようやくお話が動き 出して面白くなってきたのにまたいいとこで「つづく」だもんねえ。ま、じっくりと…
実子の誕生をきっかけに太閤秀吉は甥の関白秀次が疎ましくなる。危機感を抱いた秀次の 側近、木村常陸介は太閤暗殺を計画。請け負ったのは大盗賊・石川五右衛門だった―。 時代小説というよりは謀略アクションと言うべき内容。チャンバラが一切なく銃弾が飛び…
また同時期にとんでもない本を文庫で出してくれたな、おい。日本全国の古本屋が 地図付きで載ってるので便利な一冊。「本棚探偵の冒険」を読んだ後これを手にして 古本屋をうろつきたいへんな散財をしてしまった。大阪の古本屋はけっこう回ってるつもり だっ…
古本マニアとしても知られる漫画家、喜国雅彦の古本収集にまつわるエピソードを 詰め込んだエッセイ集。おれも古本屋巡りは好きな方なんだけどこれには恐れ入りました。 古本市の目録集めや、全集を揃えるために万単位の金額で古書を購入するなど…おれには …
日本で唯一の賞金稼ぎ沢木丈がマフィアの後継者争いに巻き込まれた女子大生ルチアと ともにマフィア、ヤクザ、警察を相手に逃走劇を繰り広げる。 全編ほとんど追いかけっこで疾走してるかのように読めてしまう。今時珍しい 「ただのアクション小説」に徹して…