「フェアリー・ウォーズ ベレスの書」ハービー・ブレナン ソニー・マガジンズ

フェアリー・ウォーズ ベレスの書
ブレナンの書いた児童書が最近刊行されてたというのを知りさっそく読んでみた。
現実世界に妖精界のの王子が紛れ込むことによって起こる大騒動。これまたアクの強い
作品で冒頭、主人公の少年ヘンリーの両親が離婚の危機にあるんだけど親父が自分の
秘書に手を出したせいかと思いきや実は母親と秘書(…同性だぞ)がデキてたとか
子供の本にヤバいネタいきなり炸裂(いいんかよっ!)妖精界はグロテスクなまでに奇人変人
ばっかりだし(フーゴー・ハルの挿絵があったらくらくらしそう…)
王子帰すための機械作ろうと変な博士にそそのかされ深夜の学校に部品を盗みに入ったり
さらには女の子の入浴をうっかり見ちゃったりする場面まである。子供向きと言っても
児童書というよりはコロコロコミックの漫画に近い猥雑な面白さでどきついデティールが
たっぷり詰まった内容。大人が買い与えるような本じゃなくて子供がこっそり回し読み
してそうな感じ。癖があるので好き嫌いは分かれると思うがおれはたいへん気に入った。
続編があるようなので読みたいけど日本じゃこの本売れてんのかね。
そりゃおれがもし親だったらこっちは隠して「ハリー・ポッター」読ませるよな。