読書

今年に読んだ本のとりあえずまとめ 国内編

(講談社文庫)" title="邪宗 (講談社文庫)" class="asin"> (講談社文庫)" title="風雲 (講談社文庫)" class="asin"> (創元推理文庫)" title="はじまりは青い月 (創元推理文庫)" class="asin">のための哲学 講談社現代新書―ジュネス" title="のための哲学 講談…

読書で体調を崩してしまった日

スティーヴン・キングの「ダーク・タワー」シリーズと「ザ・スタンド」、歯ごたえの ありすぎる大作を平行して読むという無茶をしてファイナルファンタジーⅥをプレイ。 これにもはまってしまいこのゲームは以前やりこんだことがあるものの攻略法は大方 忘れ…

「ダーク・タワー1 ガンスリンガー」 スティーブン・キング 新潮文庫

全7部から成るダーク・ファンタジーの第一巻。6部まで新潮文庫版が翻訳刊行済み。 最終巻は今年の11月に出るようだ。キングによる前書きを読むと「指輪物語」に触発 されて書かれた作品であること。また映画「夕陽のガンマン」を観た影響から 西部劇的な舞台…

「キャシャーン―ザ・ラスト・デイ・オン・アース」北条匠 集英社文庫

超大型ムービーの小説版!! 宇多田ヒカルのミュージックビデオでの評価が高い、紀里谷和明氏初監督映画の小説版。戦地で死亡したはずの主人公鉄也は、新造細胞によって生まれ変わり、悪の軍団との壮絶な戦いに身を投じた! 凝りすぎたヴィジュアルと持って…

「北の黄金」田中光二 徳間文庫

寛文9年、アイヌと和人が交易を始めたばかりの時代。魔の山に眠る金山を求めて 幕府隠密千早武四郎一行は蝦夷地北海道へ踏み込む。舞台設定や主人公は時代小説 のものでもこれは冒険小説、それも今時珍しいオーソドックスな秘境冒険活劇 である。田中光二は…

第135回直木賞・芥川賞発表

第135回直木賞は三浦さんと森さんに決定! (平成18年度上半期) 第135回直木三十五賞の選考委員会が、平成十八年七月十三日(木)午後五時より、築地・新喜楽で開かれ、下記候補作品の中から三浦しをんさんの「まほろ駅前多田便利軒」森絵都さんの「風に舞…

「おめでとう」川上弘美 新潮文庫

全12編の短編集。川上弘美の作品について書くのはこれが初めて。しかしこの本、 「おめでとう」が最初に読んだ本ではない。二周年のこの日にこのタイトルを 持ってきたかったのである。先日、川上弘美の似顔絵を描いてここにアップした。 あの絵はこの本のカ…

海猫のギャラリー その9

また「女性」を描いてみました。今回ははっきりしたモデルの方が存在します。 この方は以前からずーっと気になっていた想いの人でして…とかじゃないですよ。 けれどもお書きになる文章には惚れ込んだので、広い意味で考えれば想いの人に なりますか。つまり…

「きままな絵筆」池波正太郎 講談社文庫

著者による絵入りの身辺エッセイ集。池波正太郎が時代小説作家で昔気質の人 だから現代人でだらしない生活をしているおれにとっては耳の痛いことが書かれて あったりする。それで読むのが嫌になるどころか気持ちがリラックスしてくるのが 不思議なもんである…

標準Windows 98/98SE/Me/2000/XPエラー&トラブル解決大事典―これならわかる!!タイプ別・機種別・症状別解決ガイド

起動しないパソコンにどうしていいかわからず大阪天王寺の本屋へ参考になる本を探しに 出た。選んだのがこの本で読みながらなんとかいじってみたら起動出来て一安心。今後も またトラブルが起きかねないし小説ばかりじゃなくこの手の本も持っておかんといか…

イラストの元ネタについて

答えはレイモンド・チャンドラー短編全集の4巻「雨の殺人者」。現在は書影のデザインに 統一されていますね。以前の版はそれぞれの巻に違った犯罪映画風のイラストが描かれて いたのですよ。レイモンド・チャンドラーは今でも大好きな作家で最初は白山宣之の…

海猫のギャラリー その4

タランティーノ監督作の中では「ジャッキー・ブラウン」決して評価の高い映画では無い ようですがおれは劇場で観て、とても気に入りました。どきつい映画を予想してたら大人の 恋愛が描かれていて良い意味で裏切られましたね。主演のパム・グリアはこの映画…

海猫のギャラリー その2

これはまた悪趣味なものを描いたもんである。なんでこういうイラストが出来上がちゃった かというと当時新刊だったトマス・ハリスの「ハンニバル」を読み終わった直後に描いた のですね。例のショッキングな場面のインパクトがモロに出たわけです。今は文章…

「レッド・ダイヤモンド・チェイス」チャールズ・ベノー ハヤカワ・ミステリ文庫 

ビール工場をクビになった青年が叔父の死の真相と伝説の赤いダイヤモンドを追う、という お話。訳者あとがきによると著者は旅行好きなようでカサブランカ、カイロ、シンガポール と舞台は移り変わる。旅行記の面白さはあっても描写がくどいだけで風物を感じ…

「現代語訳 南総里見八犬伝」上下巻 曲亭馬琴 (著),白井喬二 (翻訳) 河出文庫

年始にお正月らしいことをしたと言えは2日3日の二夜連続放送されたTBS50周年記念の 5時間ドラマ「里見八犬伝」を観たことぐらいである。ドラマの感想はひとまず置いて、 ドラマを観たことがきっかけで原典の「南総里見八犬伝」を読んでみたくなった。 「里…

「崩壊―地底密室の殺人」辻真先 光文社カッパ・ノベルス

地下30階を誇る大深度構造物「ジオトピア」。設計者の五十嵐励は10日後のオープンを前に 地下23階で弟夫婦二組を案内していた。その時、激震が「ジオトピア」を襲う。励が気絶 から醒めると内部は崩壊し停電している。弟たちの安否も判らない。床からは地下…

…若気の至り

部屋を整理してたらあるファイルが出てきた。高校3年生のときに国語表現という授業を 選択しており、当時読んでいた本の感想をまとめ課題として提出したものである。担任の 先生による印が押してあり日付はs.63.1.29になっている。 「山猫の夏」はよかった。…

「マチルダは小さな大天才」ロアルド・ダール 評論社

以前「グース」という映画について書いた記事のコメント欄で「マチルダ」という映画を id:seiitiさんに紹介していただいたことがある。以来ずっと気になって探していたら大阪 日本橋の中古ビデオ店で発見し100円で購入。「チョコレート工場の秘密」を読んで…

「北村薫のミステリー館」北村薫・編 新潮文庫

全18編のアンソロジー。本格ミステリーものの短編や高橋克彦、ヘンリー・スレッサー、 ハイスミスといった推理作家の作品もあるがそれ以上に純文学、絵本、怪談等バラエティに 富んだジャンルの短編が収録されている。これまで読む気のなかった、あるいは知…

「エコノミカル・パレス」角田光代 講談社文庫

部屋のエアコンは壊れ同棲相手は失業中、生活費の負担に悩む34歳で雑文書きの「私」。 買い物の商品名、数や金額を細々と書いているのがセコくて面白いがこれは「私」の自由を 束縛された状況の描写にもなっている。彼女が脱出しようとしているのは経済的な…

「だれかのいとしいひと」角田光代 文春文庫

全8編の短編集。ドラマチックな筋書きのものは一つもないがどの作品にもちょっとした 出会いやごく当たり前の風景が閃光のごとく焼きつく瞬間がある。身近な日常や人との 関わりは偶然と運命の大きな流れの中にあって実は儚いものだと言う視線があり、儚いが…

「凍りのくじら」辻村深月 講談社ノベルズ

7月の図書室。彼と出会ったあの夏は、忘れない。 藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから5年。残された病気の母と2人、毀(こわ)れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の前に、思い掛けず現れた1人の…

「変化―交代寄合伊那衆異聞」佐伯泰英 講談社文庫

文庫書下ろしでいくつものシリーズを抱える人気作家、新シリーズ開幕編が出たのを きっかけに初読。安政大地震で崩壊した吉原の描写はなかなかの迫力。テンポ良く 読みやすくこれ1冊でもまとまっているが今のところ主人公・本宮藤之助紹介編といった 内容で…

「かぶき奉行」えとう乱星 ベスト時代文庫

池波正太郎「鬼平犯科帳」シリーズは少し読むのをセーブしている。長い期間に渡って 書き継がれたシリーズだし慌てることはなかろう。現在文庫時代小説がブームで出来れば 現役の時代小説家で末永く読める作家がいないものかと思いいろいろ読んでいる。 えと…

「扉は閉ざされたまま」石持浅海 祥伝社ノン・ノベルズ

以前「ソウ―SAW」を観た後、岡嶋二人の「そして扉は閉ざされた」を読んだように今回は 「SAW2/ソウ2」を観た影響で閉鎖状況での推理小説を読みたくなり選んだのがこの本 「扉は閉ざされたまま」である。タイトルからして先の岡嶋作品「そして扉は閉ざされた…

「アイ・ラブ・トラブル」ピーター・ブラケット 集英社文庫

10年以上前に公開された映画のノベライズ。カバーに主演のニック・ノルティと ジュリア・ロバーツのスチールを使っている。「アイ・ラブ・トラブル」という映画が あったのを初めて知ったし普通だったら今になってノベライズは読まない。しかしこれが お気に…

「本の雑誌」12月号

今月号の「新刊めったくたガイド」、北上次郎の欄が凄い。北方謙三版「水滸伝」の 絶賛のみでページを埋めている。こんなことは初めてなので驚いた。 中里介山、白井喬二から始まる日本の大衆小説85年の歴史は、 この長編を生み出すためにあったと言っても過…

「新・魔界行 魔群再生編」菊地秀行 祥伝社ノン・ノベルズ

「魔界行」シリーズ20年ぶりの復活。最初の三部作は新シリーズより先にノベルズで 一冊にまとまり「完全版」として新たに刊行された。おれは20年前に当時のノベルズ版で 読んでおり今でも菊地秀行の作品では「魔界行」が一番好きだ。エロスとバイオレンスの …

「秘剣独眼竜」「霧丸斬妖剣」田中光二 徳間文庫

こちらは田中光二初の時代小説「一心剣」シリーズ完結編。 後半2冊は柳生十兵衛と主人公霧丸との対決。最終巻「霧丸斬妖剣」では幻術を使う 明国の武芸者4人組との闘いもあってけっこう楽しんだ。田中光二のチャンバラは一撃で 生死の決着が着くまるで決闘の…

「無明剣、走る」西村京太郎 祥伝社文庫

西村京太郎唯一の時代長編小説。内容は阿州剣山に眠る伝説の埋蔵金をめぐる争いを描く 典型的な伝奇もの。入り乱れる登場人物は脇役まで生き生きしており謀略と剣戟が 次々と繰り出され読者を楽しませようという著者の意志は確実に伝わってくる。 埋蔵金の隠…