4th MEDIA(フォースメディア)対応の大型液晶テレビ欲しい!
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普通に新しいテレビが欲しいのです…買わずに。
「ルパン三世−セブンデイズ・ラプソディ」日本テレビ 金曜特別ロードショー
もはや出来が良い作品を期待することはすでに無くなり、ぶっ壊れてる様を見て
確かめるのが恒例になってしまった夏のTVスペシャル。本年はどうかというと
「んー?話が読めねぇんだけど」「もっとデザインに金掛けろよ」。作中のルパンが
吐く台詞をそっくり返してやりたいような仕上がりでございました。始めから割切ると
予想通りのものがあるので2時間は十分楽しめたかな。一応、録画はしておいたが
ビデオを見返すことは無いだろう。デジタル処理で作ったのっぺりした画面が多く
全体的に動きが固い。ルパン一味とゲストキャラクターの絵柄が違いすぎるのが変だ。
話が詰まるとルパンが都合の良い秘密兵器やアイテムを出すのも、ここ何作か続いてる
パターンで「ドラえもん」みたいになってきた。敵に薬飲まされると自白剤と検出して
吐き出すってお前は人間アンチウィルスソフトかよ。三輪タクシーのカーチェイスは
タイ映画「マッハ!!!!!!!!」の真似がしたかったんだろうか?中途半端な二次創作を
本家本元が作ってるようなもんだな。作り手がヤケクソになってる空気がなんとなく
漂っており、特にあれだけ石川五右衛門のキャラクターが蹂躙されてしまうとかえって
気分が良いくらいだ。長い間やってるシリーズだからキャラのイメージ保とうとする
よりはぶち壊しにしていった方がいいのかもしれない。今のところ作品そのものが
壊れているだけなのが問題ではある。来年はどうなることやら…。もしかしたら今回は
案外良い作品に仕上がってるのでは?と少し良い方の期待も持ちながらブラウン管に
向かうことになるんだろうな。年々、銭形警部役の納谷悟朗の声が露骨に衰えてるので
心配だ。考えたらこの人、35年銭形警部の声を続けてやっているわけか。
凄いな。
「となりのトトロ」金曜ロードショー
宮崎駿原作・脚本・監督。今夜で何回目の放映なのか?先週観た「ハウルの動く城」
の口直しには最適の映画。何も考えず画面を見つめているだけで幸せになる。この
作品はテレビ放映しかみたことがないので公開時、劇場の雰囲気がどうだったのかは
知らない。なんせ同時上映が「火垂るの墓」だったからな。それぞれが良作とはいえ
「となりのトトロ」と「火垂るの墓」をいっぺんにみてどんな顔して劇場を出れば
いいのやら…。この作品に描かれているほど昔に生まれてはいないし雄大な自然の
ある田舎だったわけではいない。それでもおれの近所に畑や田んぼはあった。
水溜りにオタマジャクシがいたり、夕暮れ時が近づくと虫が鳴きだす風景はいつの間
にか、なくなちゃったなあ。今回の鑑賞では「懐かしいものを見た」という感想が
大きくなっている。それはきっとおれが歳を取ったってことなんだろうけど、歳を
取っていく事は決して嫌なことばかりじゃあないね。少なくとも同じ作品を繰り返し
観て新しい感動を持てるのは、自分が人生で何か大切なものを得ていることの証だと
思うから。かといって「ハウルの動く城」のソフィーみたいに、いきなり90歳の老人
になるのはご免こうむる。
「ゆきゆきて、神軍」
原一男監督によるドキュメンタリー映画。元日本軍兵士、不動産業者殺害と過激な
反天皇活動で前科三犯13年を超える服役体験を持つバッテリー商、奥崎謙三。彼は
終戦直後、ニューギニア戦線で起きた兵士銃殺事件の真相を突き止めようと行動を
起こす。作品には興味があったものの恐ろしいものを見せられそうで敬遠していた
映画。思い切って観てみた。画面と向き合ってるうちにじんわりと神経が痺れていく
ような感覚が襲ってくる。
私の判断と責任において、自分と人類に良い結果が出る暴力は大いに使う。
奥崎謙三の持つ理屈や価値観は矛盾の塊みたいなもので、殺人予告めいた文章を
びっしりペイントした車で走り回る姿は狂人にしか見えない。銃殺事件の関係者を
一人一人訪ね、真実を聞き出そうとするあたりからが凄まじい。それぞれが戦後の
人生を歩み自分の家族と生活を持っているにも関わらず日常を破壊していく。飛躍
した理屈をえんえんと話し、執拗で強引。相手の都合を無視し誤魔化しや泣き落しに
動じず非情に白黒をつけようとする。突発的に暴力を振るうし、始めから殺人を覚悟
している。理屈はこねても行動の言い訳をしようとしない。非常識に一本筋を通す
奥崎の強靭さが生々しく伝わってくる。バイオレンス・アクション小説の主人公
さながらの人物だがザラザラした映像がドキュメントということを観る者に忘れさせ
ない。「反戦」を主張する奥崎本人が「戦争」を体現してしまっており不条理で
ある。後半、奥崎の不条理極まる理屈が常識を圧迫し真実を暴いていく様は気が変に
なりそうだ。奥崎が常識人を追い詰め吐き出させた証言からは毒々しい「戦場」が
姿を見せる。「戦場にだけは絶対に行きたくない」という気持ちをこれほど味わった
ことは今までにない。奥崎謙三という個人による「戦争」映画であると共に強烈な
「反戦」の映画でもある。
奥崎 謙三(おくざき けんぞう、1920年2月1日 - 2005年6月16日)は、元日本軍兵士(独立工兵第36連隊所属、階級は上等兵)、バッテリー商、著述家、俳優、自称・神軍平等兵、自称・非国民、反天皇活動家。
天皇パチンコ事件、天皇ポルノビラ事件といった過激な反天皇活動や、奥崎を描いたドキュメンタリー映画『ゆきゆきて、神軍』で知られる。
入院していた神戸市内の病院で、死去寸前まで「馬鹿野郎」と周りに喚き散らしていたと報道されていた。
何に対して「馬鹿野郎」と言っていたのかは知りようがないし理解できないと思う。
奥崎謙三自身は最後まで何かと「戦争」することを止めなかったらしい。このような
生き方を貫いてしまう人がいたことに驚嘆する。