「華麗なる対決」

華麗なる対決 [DVD]
GyaO」で視聴。ブリジット・バルドークラウディア・カルディナーレ、2大女優共演の
西部劇。石油の利権を巡り四人の弟を持つ女牧場主(カルディナーレ)がバルドー率いる
女強盗団と対決するお話。フランス、イタリア、スペイン合作の作品で画面の雰囲気は
マカロニ・ウェスタンなのに会話がほとんどフランス語、そのくせ登場人物がなにかと
カウボーイぶって「イヤッホゥーッ!」と叫ぶのが気恥ずかしい。フランシス・レイ
音楽も西部劇風にしようとしてかえって変だしな。撃ち合いは話が進むにつれなくなり、
双方セクシーな衣装を着て西部男を誘惑するだけの展開がダラダラ続くのでこの辺から
お色気バカ映画と割り切って観賞。草原の小川で女強盗団が全裸になって泳ぎだすわ
捕まった弟達はこれまた全裸で整列させられる等、もはや西部劇を観ている気分はとうに
なくなっている。バルドーとカルディナーレの決闘は両者が銃を捨て掴み合いの大喧嘩。
殴り合いはだんだんと服の破り合いと化していく。最後まで観ると男性的な西部劇を
フランスの女優達でからかってみました、という意図があったのは判るのだが保安官が
頭ぶつけたり風呂覗こうとして落っこちたり、といったギャグセンスでどこまで狙って
やっているのかが判らん。で、両女優のセクシー対決はというと西部の荒野が背景では
バルドーの都会風の退廃的な顔つきがまるで映えず、不健康にさえ見える。豊満で野生的、
ちょっと泥臭いカルディナーレのウェスタンスタイルが見事に決まってとにかく可愛い。
もともとカルディナーレ目当てで観た映画だったし、しばらくたったらカルディナーレの
胸の谷間以外は内容を綺麗に忘れていると思います。