「蠅の女」牧野修 光文社文庫

蠅の女 (光文社文庫)
インターネットのサイト「オカルト部」のメンバー達は廃墟探訪オフ中にカルト教団
秘密儀式を目撃、慌てて逃げ出したもののその後相次ぐメンバーの蒸発や怪死―。
ふむ、じわじわと迫るカルト教団の恐怖を描こうってわけだな。と思ってたら生き残った
メンバーは、カルトにはオカルトで対抗だ!とばかりに怪しげな黒魔術で悪霊を呼出す。
そこで登場するのがタイトルの「蝿の女」。背が高く黒い毛皮のロングコートと帽子を着て
登場。外見から「銀河鉄道999」のメーテルを連想してしまい、おかげでカルト教団との
戦いは、メーテルが蝿のごとく跳ね回り敵を舐めまわして溶かしたり頭蓋骨を陥没しても
平気というシュールなものとなった。蝿女の性格もかなり変なのだがなぜか妙に色気が
あって可愛く思えてしまう。血しぶき飛び散るスプラッター・アクション。
逆に今後「銀河鉄道999」を観るか読むかするときはメーテルに蝿女のイメージが
かぶってしまうんじゃなかろうか…。