「ジュラシック・パークⅢ」プレミアムステージ フジテレビ

ジュラシック・パーク 3 [DVD]

遺伝子操作で現代によみがえった恐竜たちの棲むジュラシック・パーク。そこで、かつて決死の冒険をした古生物学者グラント(サム・ニール)は、研究資金援助を申し出た富豪夫妻とともに、あの忌まわしき島へ再び舞い戻る羽目に。またもおとずれる恐竜たちの襲来。そんななか、夫妻の真の目的とは・・・?

どう見ても怪しすぎる富豪夫妻に簡単に騙され恐竜の島へ向かったグラント。お前本当に
学者かよ。ちょっとは考えろとか思っているうちに案の定、飛行機は破壊され一行は島に
取り残される。冒頭の強引な展開に不安を感じてはいた。しかし、この映画はここから
期待したものとは違う面白さを発揮し始める。とにかく一行全員があまりにも馬鹿すぎる。
危機的状況に知能指数の低い人間たちを放り出すとどういう事態が巻き起こるのか?
おそらく作り手が全く意図していなかったであろうドタバタコメディの面白さに映画が
染まってしまい腹を抱えて大笑い。もう笑いすぎで腹が痛い。恐竜がいる地域で大声を
出しては危険だとグラントが注意したって誰も聞いちゃあいない。大声で夫婦喧嘩はするわ
思いつきだけで行動し唐突に走りだす。けたたましく「藪を突いて蛇を出す」行為だけを
繰り返す妻のアマンダは馬鹿な上に自己中心的で薄情すぎるのが凄まじい。そのうちに
グラントも平気で大声出すようになってるし、グラントの助手ビリーは飲み物欲しさに
施設の自動販売機を蹴り壊し轟音を立てる。まともな奴が一人もいねーよ!後先を考えない
からパニックがパニックを呼び、無謀な行為をして危機を脱出しようとする。川で一行が
恐竜に襲われるクライマックスは間抜けな携帯電話の着信音が鳴り響くのがなんとも
いえない。CGは豪華なのに作品の味わいがチープなB級映画でたまらんです。学会の
場面でグラント博士はラプトルが人間よりも高度な知能を持っていた可能性を主張しますが
この映画では本当に恐竜の方が賢くて大人でした。