「本の雑誌」12月号

本の雑誌 (2005-12) カキフライ待ちぼうけ号 No.270
今月号の「新刊めったくたガイド」、北上次郎の欄が凄い。北方謙三版「水滸伝」の
絶賛のみでページを埋めている。こんなことは初めてなので驚いた。

中里介山白井喬二から始まる日本の大衆小説85年の歴史は、
この長編を生み出すためにあったと言っても過言ではない。

ふむ。さっそくブックオフで第1巻を買ったらこれが著者サイン本。印まで押してあるから
本物だと思う。これだけなら嬉しいところだが「○○○○様」と宛名入りである。複雑な
気分になるな…こういうの。以前、沢木耕太郎「彼らの流儀」を古本で買ったら診療所の
蔵書印が押してあり、おれが悪いんじゃないのに読んでる間は妙に罪悪感が出てきて
困ったことがある。