2005-11-09 「無明剣、走る」西村京太郎 祥伝社文庫 読書 西村京太郎唯一の時代長編小説。内容は阿州剣山に眠る伝説の埋蔵金をめぐる争いを描く 典型的な伝奇もの。入り乱れる登場人物は脇役まで生き生きしており謀略と剣戟が 次々と繰り出され読者を楽しませようという著者の意志は確実に伝わってくる。 埋蔵金の隠し場所が暗号であったり、大量の埋蔵金をいかに運び出すか?など ミステリー作家ならではの趣向もあり。娯楽性が高く読みやすいのでこれまで 時代小説を読んだことがない人にも最適の内容だと思う。