2005-10-04 「幽王伝 魔剣烈風篇」 菊地秀行 ハルキノベルス 読書 約1年半ぶりのシリーズ第2作目。菊地秀行には「しびとの剣」「魔剣士」など 「生きる死人」との闘いを描いた一連の時代劇シリーズがあり、これも同じ世界観を背景に 描かれたもの。主人公が超人ではなく人間の剣士なので菊地秀行得意のホラーや奇想の 部分は少し抑え気味、剣戟場面の迫力がぐっと前に出て時代小説本来の面白さが出ている。 続きはまた一年以上後に刊行されるわけか。菊地秀行の一連の時代伝奇ホラーシリーズは それぞれに好きなんだけど、どれもまだ書かれていない大きな物語の外伝を ちびちびと読んでるような感じで歯痒い。